自作の友

主に正12面体SP・BOXの製作関連とそれ以外のオーディオ製作が主です。時には季節の移ろいなどもアップする予定です。

2012年10月

 前作の「AU-607G改造OTL(6080×4)アンプ」について簡単に纏めますと

 ①プリメインアンプ(以下、「改造用アンプ」とする)のプリアンプ機能を残しつつ躯体並びに電源トランスを流用してパワー段をOTL化するという極めてユニークなアンプを専用シャーシ並びにFUN冷却により実用レベルのアンプに仕上げることができた。
 ②「改造用アンプ」電源トランスのパワー段巻線数が4回路有ったのでフィリップス方式のOTLアンプとした。この方式については、武末一馬著「OTLアンプの設計と製作」において電源巻線については厳重なシールドが必要である旨の記述があるが今回試作したアンプでは電源巻線について特別の配慮をしなかったにも拘らず特段の不具合は無かった。
 ③電源電圧が113~114Vに対して出力は4W(8Ω、2%歪み)で周波数特性は10HZ~80KHZ(8Ω、1W)でほぼフラット。音質はOTL独特の押し出すような低域に加えクリアな中域・高域が特徴で非常に高品質のアンプに仕上がった。
 
 等の評価が出来ます。

 そこで次作のアンプは、以下のコンセプトで製作します。
 ①前作の回路方式を基本として、出力アップを図るべく出力管は手持ちの30KD6としSGには高効率3結動作をさせる為、プレート電圧+約30Vを印加する。(プレートとSGは交流的には同電位とする)
 ②シャーシ・トランスカバー・基板等は全て自作とする。

 つづく




試聴していただいたY氏よりメールを頂きました。内容は下記の通りです。

     今日はOTLアンプのお話非常に興味深いものでした。
    今回のアンプはよく考えられて製作されているのに感心しました。
    音も厚みがありクリアでリアルな素晴らしいものでした。
    これでスピーカーとのインピーダンスマッチングができていれば
    いうことはないと思いました。
    音を聴いたところでは問題はなかったのですが
    何か引っかかるのです。
    これは一般の人でも同様な感じを持つと思います。
    これがOTLアンプの問題点だと思っている人が多いからです。
    OTLアンプを喜んで買ってもらうためには、このことは重要だと思います。
    私の個人的な意見ですが、OTLアンプが普及しないのも
    このことが理由のような気がします。

 今回初めてOTLアンプの音を聞いていただいての感想ですし、OTLアンプが置かれている現状です。

 我々として出来ることは、真空管トランス派および半導体派の人にOTLアンプの音を聞いてもらうことことですね。

 MJ誌上でもOTLアンプの記事は極希です。我々少数野党は機会あるごとに情報発信していかなければなりません。

 皆さんの意見をお聞かせ下さい。

 つづく
 
 

近所のオーディオ愛好家のY氏宅にAU-607G改造 6080OTLアンプを持参いたしました。氏とは当方出品のオリジナル・シャーシを落札頂いてから知り合いとなりました。Y氏はもっぱらクラシック・レコードを自作装置で聞かれております。またSPレコード再生にも造詣が深く前回伺った時には鉄針で聴かせて頂きました。今回はウエスタン・エレクトリックのホーンに日本製のドライバー(近作)を取り付けロシアのテノール歌手が来日した際の収録SP盤(サイン入り)を聴かせて頂きました。SPとは思えない音質・ダイナッミックレンジでした。氏は近隣の方を招待し定期的にレコードコンサートを開かれております。
 当日の装置を簡単に述べます。
 ・プレーヤー:バッテリードライブ
 ・カートリッジ:オルトフォン(MC) 以前伺った時はDL-103
 ・プリアンプ:自作(6DJ8使用)
 ・パワーアンプ:R120PP
 ・SP:ドイツ製励磁形SP、バッフル:後面開放形 以前伺った時は日本製励磁形SPでした

 前回伺った際のSPの柔らかな音に魅せられて当方も何台かオークションで落札してしまいました。( 早く音が出したーい )
 
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 試聴は最初はCD、あとはレコード。氏はOTLアンプを聴くのが始めてと言うことで回路図をお持ちしました。
前回お持ちしたアンプはブログにあります6DQ6A(SGドライブ)パラシングルです。その際も好い評価を頂きましたが今回はそれを遥かに上回るもので非常に絶賛していただきました。
 帰り際に「実は知り合いから真空管アンプの製作を依頼されているけれどもこの回路で作って貰えないか」との打診がありレイアウト並びに予算を連絡することになりました。
 自宅に帰りN響の生中継をこのアンプで聴いておりますがやはり好い音です。以前に比べてベールを脱いた音でアナウンサーの音などは非常にクリアです。今日はこのへんで! ボレロが始まりました。

 つつぐ

余りトイレの写真が載っているのもよろしくないのでアンプつくりが軌道に乗るまで色々な話題を提供したいと思います。プリント基板の利用方法としてアンプのプレートを作りましたのでご紹介します。
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基板は紙フェノールですが、黒の塗装と非常にマッチしています。エポキシですと一寸インパクトが弱いように感じます。我ながら非常に良く出来たと思っています。製作手順は「プリント基板のユニークな利用方法① 銅版写真」と一緒です。フレームへのプレートのレイアウトとプレート作成は例によりCADを使いました。
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知り合いの方は、アルミ板で同様のプレートをおつくりになっております。
アルミ板のプレート作りは後日報告したいと思います。

 つづく

給排水の仕込み状況を示します。
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便器を載せる床の下地状況も確認できます。ここで床板を縦に二分割するのがミソです。大工さんより教わりました。

残りの工程を一挙公開します。
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 工程④床板の貼り付け  左上・右上を参照
 工程⑤CF(クッション・フロワー)貼り付け 左下を参照
 工程⑥便器取り付け

CFに給排水の立ち上がりの開口をする訳ですがコンパスが無いのでCADでφ52、φ115の円を印刷しCF裏面に円を貼り付けカッターで慎重に開口します。 CADとハサミは使いよう!

床張り・CF張りは初めてでしたがまずまずでした。後は便器周辺の開口部分のコンパネ張りおよび入り口タイル面にもコンパネを張りCF張りが終われば終わりです。電気配線も若干あり。完了写真は後日アップします。
 
これからアンプ作りに専念できます。ハイ!

 つづく

 

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