自作の友

主に正12面体SP・BOXの製作関連とそれ以外のオーディオ製作が主です。時には季節の移ろいなどもアップする予定です。

2021年11月

 昨日今日でオーディオ合宿に参加しました。2018年(一回目)2020年(二回目)に参加しているので今回で三回目となります。会場は、何時もの「ほん梅の里」です。天候は、出発前にほんの僅かに雨がぱらついた程度で全く支障がありませんでした。到着したのは午後1時半過ぎ!。
 今回のスピーカー部門の参加者は私を含め三名でした。
①Oさんの「FPS2030 V-Twin 3way」詳細は、ブログ並びにメカーHPを参照!。
②SさんのOM-OF101を使った「波動スピーカー」
③私の「半楕円中空体を内蔵した6面体BOXとホーンブースターで構成したSPシステム」
参加スピーカー
 写真の配置で示すとセンターから②、①そして③となります。

 波動スピーカーはHiFiではありませんが面白い作品でした。殆どの方は、持参した真空管アンプの試聴に①を選択し私のシステムには見向きもしませんでしたが、敢えて言えば、振動板の裏面から発生する逆位相の音の処理で明確な違いがありました。昨晩、夜の部が終了する間際に同一音源での比較試聴した所、定位の素晴らしさ/クリアさは歴然としていました。

 ここで夕食の献立写真をご紹介します。

夕食

 この会では、部品交換会なる催しが例年あります。Mさんからは、かなり大きなケミコンなどを頂きました。また、Wさんがゲットしたスピーカーはユニットだけが要るとのことで不要なBOXを分けて貰いました。
貰ったBOX

 私にとっては棚牡丹でした。サイズは、W200*D218*H300(3.25Kg)で表バッフルの厚みはt=17。比較的確りした物でした。

 コンテスト用の作品が完成してから手持ち音源やYouTube音源を時間がある限り聞いていますが、明らかにリアリティーが向上した様です。特に女性ボーカルを聞くと両スピーカーの後方で歌っている様な実在感が出てきました。原因を考えると、どうやら半楕円中空体の寄与が大きい様です。
半楕円中空体
 ユニット後方の音は、半楕円中空体で覆われているので枠の4面には基本的には音圧が掛からずデッドニングを施したアルミフレキを経由してホーンブースターに導入される構成です。Kさんが作られた説明写真で表示すると下記の様になります。
ホーンブースター説明 改版B
 そこで先ず、半楕円中空体が無いバッフルを用意し出音比較を行います。用意したバッフルは下記の通りです。
表と裏
 ユニットは、サブバッフルを介して取り付けます。接着が終わり鬼目ナットを取り付ければバッフルの完成です。次回は、Nさんと同じ手法で出音比較したいと思います。

 今日の参加者は、人見さんと私の二名。人見さんはアンプの修理ということで、コンテストに応募した作品を昼から夕方までずっと聞いて頂きました。
20211113_150322

 人見さんの感想は、お世辞もあったでしょうが”90%の人が満足する音”とのコメントを頂きました。私は、薪ストーブの傍らでタブレットを操作しながら色んな音源を聞きましたが二本で7千円弱のユニットとは思えない”クリアで量感タップリの音”を聞かせてくれました。

 コンテストの一時審査結果が気にはなりますが、手持ち材料と購入材料を使ってコンテストに応募した物と同一仕様(ユニット無し、エンクロージャーの装飾はオプション)の物を取り敢えずに2セット製作し頒布する計画です。進捗状況は、このブログで適宜報告します。

 取り敢えず応募書類が出来上がったのでメールでお送りしました。エンクロージャーの最終の仕上がり状況は下記の通りです。
試聴中
全周の仕上がり状況

 ホーンブースターに貼り付けた生地(紋紗、正絹)は部屋の明るさや太陽の入射角度で色んな表情を見せてくれます。私としては、生地の選択は正解だった様の思います。
 そして今回の収穫としては、例えペアで7千円弱のユニットと言えども結構な物量を投入すれば大化けするということです。手持ちに10㎝ユニットが何種類かあるので追試をやってみようと思います。ユニット毎の特性が取れましたらアップしたいと思います。

 昼から時間が出来たので6面体BOXの塗装を行いました。裏バッフルはホーンブースターと接続されているので①表バッフル(MDF)と②枠部の4面(パイン集成材)を対象としました。
  先ずは、①と②共に仕上サンダでヤスリ掛けしリンレイの乳化性ワックスで下地処理を行いました。詳細は、塗装の研究(1)を参照ください。次に①はニスで塗装を行いました。ホーンブースターの色とのマッチングを考え少し明るい色を使いました。
20211106_222818
 板材がMDFなので数回重ね塗りを行いました。②に関しては、木肌を生かすためにワックス掛けのみとしウエスで光沢が出るまで磨き上げました。
最終塗装
 これが仕上がり状態です。急いで重ね塗りしたので少々問題はありますが取り敢えず終了とします。
細かいことに目を瞑れば、エンクロージャー全体の装飾としては非常に満足しています。

 次は、最後の書類作成が待っています。作成の目途が付けば周波数特性も調べたいと思います。

↑このページのトップヘ