実は、SMC研究会を主宰している人見さんのSPシステムは特徴的なものが有ります
①既存のエッジの取り除き独自のセーム皮エッジに換装されている。
②コーン紙の剛性を上げる為、特殊な塗料をコーン紙に塗り必要に応じてリブが入れてある。

 ①については、単品毎にエッジを作り上げる方法で交換エッジと言う形態にはなっていません。

 従来、セーム皮を利用したエッジはごく一部のマニアの間では重宝がられ下記の【非特許文献】に示す方法などで自作されていました。しかし、これらの方法はセーム皮の利用率が極端に悪くまた、薄めた糊で成型しセーム皮に可塑性を持たせる試みが有りますが本来のセーム皮の良さを損なうものでした。

 これに対し、試行錯誤の結果、和紙とセーム皮を複合化させることにより汎用性が高いセーム皮エッジを開発しました。セーム皮は略環状扇形シートで切り取る事でセーム皮利用率を飛躍的に向上させました。(実用新案出願済)
【考案したセーム皮エッジ】
左_表側 右_裏側
【市販のラバーエッジとの重量比較】
重量比較 左 セーム皮エッジ 右 シリコンラバーエッジ
市販のシリコンラバーエッジ(13.58g/枚)に対しセーム皮エッジ(5.92g/枚)で半分以下の軽量化に成功。
【ONKYO D-200ウーハーの換装例】
エッジ換装完了
【まとめ】
 本品は、通常のエッジ交換の要領で取替が可能。一般のラバーエッジと比較すると極めてしなやかでコーン紙の動きを妨げず且つ軽量化を実現しました。→高音質が図れる。
 更に、セーム皮や和紙はその天然素材から来る特性で一旦交換すれば、接着剤の劣化を考慮しても長期間に渡り初期の性能を維持できるものと考えられます。→高寿命化。

 尚、D-200ウーハー用セーム皮エッジはヤフオクに出品中です。