自作の友

主に正12面体SP・BOXの製作関連とそれ以外のオーディオ製作が主です。時には季節の移ろいなどもアップする予定です。

カテゴリ: トランスカバーほか(自作)

 前回、トランスケースを試作したのが2015年12月ですから6年ぶりの試作になります。今回の試作に当たり別な構造を一旦は考えましたが、前回の構造が非常に合理的でありスタイルもそこそこだったので予定を変更。ところが、図面が中々見つかりません。30分位してやっと発見!。
 前回と今回のサイズを比較しておきます。
  ・前回:96*85*96(OY-15形とほぼ同サイズ)
  ・今回:120*110*110(H)

 今回は結構デカイ物になりました。
写真1
写真2

 ケースと底板、本体ケースとシャーシの夫々の固定にはカレイナットを使う予定です。何れ塗装が予定されていますので完成しましたらアップしたいと思います。

 手持ちコンデンサーをD級アンプに早急に使いたいのでアルミ端材を使って固定金具を作ってみました。手順は以下の通りです。
①CADで図面を作り、端材に貼り付ける。
②輪郭に沿ってジグソー式糸鋸で切断。
③折り曲げ機で折り曲げ。
④コンデンサーに宛がって曲げれば完成。

工程

 一回目にしては上々の仕上がりです。あと4個ほど、今日中に仕上げるつもりです。

 SP・BOXの製作は、中断してトランスケースについて検討しております。これについては本ブログと姉妹ブログで二回に渡って記事にしております。


 ①は、薄い鉄板(廃品)を加工したもので②はアルミ板を使用したものです。ケースが大きく出来る場合は②ないしは以下の様にすれば問題が有りません。

イメージ 1

 しかしながら、ケースの大きさが充分に取れない場合はチョーク或はトランスと一体化しないと収まりません。①はその一例ですが今考えてみると検討の余地が有りました。 前回は、ブラインド・ナットというものを知りませんでしたのであのような構造になりましたが、「ケーブルの引き出し方」及び「OY-15形の取付け互換」については、今考えても非常にユニークなものでした。
 今回の構造は、①を基本に考えましたが製作は格段に簡単になり、チョーク或はトランスはフレーム状アルミ材に固定し本体ケースからビスで固定できるようにしました。

イメージ 2

 押し出し成型品とは比較になりませんが、手作り100%のケースには趣が感じられます。





30KD6パラPPはスクリーン・ドライブである為内部抵抗が高く10KΩ程度の出力トランスが必要になります。幸いネットで50W形を入手しましたがバンド形でカバーは付属しません。専用カバーは別売で確か4500円/台しており即自作に決めました。参考になるような図面がなく以前作ったトランスアダプターの構造を流用し製作しました。
トランスの外観は次の通りです。
イメージ 1
カバーは壊れた給湯器のカバー(鉄板 T=1.0位)を流用しCADで作った図面を鉄板に貼り付けサンダーで慎重にカットします。仕上げはヤスリで。出来た鉄板(側面カバー用)を折り曲げ機で曲げ曲げしろを設けブラインド・リベットで止めます。トップカバーも同様に鉄板を切り出し側面カバーが収まるように四隅を折り曲げリベットでとめます。底板の構造等は次に示します。
イメージ 2

 底板は鉄板を写真中段のように折り曲げビスでトランスと底板を固定します。ケーブルの引き出し用の穴は写真中段左のように折り曲げる前に両側に開口しておきます。底板と側面カバーは折り曲げた立ち上がり部分をリベットで固定します。この固定はリベットで無ければ不可能です。底板からのケーブル引き出しはプリント基板を作成し貫通端子で接続するようにしました。プリント基板の固定もリベットです。固定用のビス穴は底板に鉄製のナットをはんだ付けしシャーシ面よりビスで固定します。なおビス穴の位置はお遊びでOY-15と同じにしました。 材料代は正味500円もかかっていません。トライされる方は、メールでサポートします。

 話は余談になりますがこのブラインドリベットはアンプ製作では出番が多く大変重宝しております。

 つづく

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