自作の友

主に正12面体SP・BOXの製作関連とそれ以外のオーディオ製作が主です。時には季節の移ろいなどもアップする予定です。

カテゴリ: アルミフレキ

 内容としては、 アルミフレキの防振対策(2)の続編に当たります。アルミフレキの表面をシリコン・シーラントでコーティングしたのですが未だ不十分です。今までの試行錯誤から表面をギプスで覆い一体化すれば格段に良くなることが分かっています。一般的には、ギプスはガーゼに石膏を含浸させ一体化させていますが今回はシート状の不織布が一巻あるのでこれを使ってみました。余談ですが、ガーゼはコロナ対策用のマスクの需要があり品薄状態で一家族につき一袋(30cm×10m)しか買えないのです。

 幅25mmで不織布を裁断します。含浸のさせ方は、最初は巻いてから含浸させましたが今一です。最終的には、石膏の顕濁液に不織布を浸し含浸させアルミフレキの表面に巻き付ける方法がベストの様です。

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 何だか大リーグボール養成ギプスの様になってしまいました。

 出来立てなので完全に固まってはいませんが良く聞く音源を再生してみました。
 ホーンブースターから低域に伸びが感じられ更に定位が一段と良くなった気がします。

 Kさんに製作依頼していたデジタルアンプを近々持ってこられるのでその場で聞いて貰う事にします。OM-MF4用のサブ・バッフルが用意できればこれも一緒に聞いて貰うつもりです。

 YAMAHA/NS-1000M用のホーンブースターは二台目まで完成。後は、アルミフレキの防振対策を徹底的に行う積りです。
 アルミフレキの直線部分がほぼ0.8mあるのでいい加減な補強方法は取れません。色々考えていると良い方法が浮かびました。簡単に言えば、アルミフレキをギプスで覆うものです。ただ覆うだけでは折れやすいので補強を入れる必要があります。軽くて少し柔軟性がある素材が欲しいのです。ホームセンターに行けば簡単に手に入るのですが敢えて身近にあるものを探したところ近くにありました。

篠竹


 篠竹です。これを処理して粗い簾にしアルミフレキの直線部分に巻き付けました。

竹籤で補強-crop

 更にガーゼを巻きアルミフレキとの隙間に石膏を注入。

石膏を注入

 完成途中の写真は、以下の通りです。

竹籤石膏

 注入方法から塗布方法に変え何とか目処が立ちました。取り敢えず試作品を仕上げ軽く音出しを行い問題なければ、本チャンの防振作業を行います。

 キッシー箱を作る傍らでアルミフレキの防振対策を続けています。素材が比較的安価なものから始めています。アルミフレキの外側をデッドニングする素材としてはシリコンシーラントは適当ですがフレキが長くなると補強が必要になります。内側のデッドニング素材もシリコンシーラントでも悪くないのですが塗布するにはペイントうすめ液等で粘度調整しないと使えません。このペイントうすめ液は、結構臭いので屋外でしか使えません。できれば活性炭入りマスク等を使いたいところです。

 そこで今回は、内側のデッドニング用にロウソクの素材である石油パラフィンを使ってみました。これは何時もの様にヤフオクで格安で入手しました。
融点が約58℃なのでヒートガンを使えば簡単に溶かすことができます。因みにこれはほぼ無臭です。

パラフィンの性状

上_コーティング前 下_コーティング後

 簡単に溶ける点は良いのですが粘度が低く過ぎ今一です。蛇足ですが、グルーのスティックは石油系の素材なので適当な割合で溶かし合えば所望の粘度に調整することができるかと思われます。
 次回は、石膏を使って試行錯誤を続けます。

 ホーンブースター本体は、シリコンシーラントで可能な限りのデッドニングを施していますがアルミフレキのデッドニングが今一であることに気づき普段聞いているホーンブースターⅡ+RD-17/W4-1337SDFの組合せのアルミフレキをシリコンシーラントでデッドニングしました。

フレキのデッドニング

 シリコンシーラントを塗る際は一方を吊るしておくと作業性が著しく良くなります。
比較のためデッドニングは、左側は内側/外側で、右側は外側のみとしました。

デッドニング完了

 パイプオルガンなどを聴いていると定性的には、低域がより締まったように聞こえます。何れ特性で比較したいと思います。またデッドニングしたアルミフレキを左右で比較すると手に伝わる振動は明らかに左側の方が小さく外側に加えて内側もデッドニングすべきですね。

 気温は幾分下がって来ました。昨年のブログを読み返してみても朝晩は凌ぎやすくなって来そうです。やっとキッシー二台目に掛かれそうです。

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