607Gレストアの配線は少々時間が掛かりますので手持ちジャンクの同じくサンスイのAU-D707Fとの内部比較をして見ました。
レイアウトは全く一緒。左はブリッジ整流器が1回路当たり1個、右は整流器1回路当たり4個(=両波整流により±電源)。
まず上方から。左:AU-D607G、右:AU-D707F

ヒートパイプのフィンの数・電源トランス品番の違いは有るものの、レイアウトは全く一緒でスペースAおよびBの寸法もほぼ同一と思われます。電源トランス(パワー段)は左が独立した巻き線が4回路に対し、右はセンタータップ付きの巻き線が2回路あります。
次に裏面からの比較。左:AU-D607G、右:AU-D707F

以上のことから球OTL出力回路について検討します。
参考文献「OTLの設計と製作」1972年版、武末一馬著、ラジオ技術社
[AU-D607G電源トランス]
①Philips社式の平衡型OTL回路が可能(P90の第5・17図の(a)参照)
②平衡型SEPP回路が可能(前述の第5・17図の(b)参照)
③不平衡型SEPP回路(一般的なSEPPを指す)が可能
[AU-D707F電源トランス]
①不可
②可
③可
∴Philips社式の平衡型OTL回路を考えなければAU-D707Fも同様に使える
注意:平衡型は電源巻き線等に特別の配慮が必要と記載されている。
今回取り上げたプリメインアンプ以外でも配置に工夫をすれば可能なものが有りますので一度、手持ちのアンプの内部を覗いてみては如何でしょうか。
つづく
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