自作の友

主に正12面体SP・BOXの製作関連とそれ以外のオーディオ製作が主です。時には季節の移ろいなどもアップする予定です。

2020年07月

 ホーンブースターの効果については、(1)では先ず正12面体BOXでの比較では、明らかに効果がありました。そこで、現行システムを正12面体BOX+ホーンブースターⅡに変更した程です。
 その後、凡そ50年前の所謂名器と言われたDS-251MKⅡSX-3が手持ちに有ったのでこれらについても同様の試験を行いました。このブログでは、周波数特性の違いについてもう少し深く考察しました。

1.DS-251MKⅡの場合
 ウーファーのクロスオーバー周波数は2kHzです。上段(=①)はオリジナルで、下段(=②)はウーファーに軟化処理後にホーンブースターと組み合わせた場合です。

上 DS251MKⅡ 下 DS251MKⅡ+ホーンブースターⅡ

 ①は②に比べ80HZ辺りからレベルが高くなり1KZまでその傾向は続きます。更に3KZまでは凹凸が激しくなります。8KZには大きな凹みがあり10KZを超えると②に比較して激しい凹凸が見られます。

2.SX-3の場合
 ウーファーのクロスオーバー周波数は同じく2kHzです。上段(=③)はオリジナルに近い密閉型、下段(=④)はホーンブースターと組み合わせた場合です。

上 SX-3密閉型 下 SX-3+ホーンブースターⅡ

 ④に比べ③は、60HZ~2KZの範囲でレベルが明らかに高くなっています。
 また、4KZを越すと原因不明のレベル変動を繰り返しています。

3.考察
 何れの機種においても
・低域は、100HZを下回る周波数からウーファーのクロスオーバー周波数前後にまでホーンブースター有りの場合に比較して音響レベルが高くなっています。恐らくは、背圧の跳ね返りの影響と考えられます。
・中~高域は、低い場合で4KZから高い場合でも8KZ辺りからレベル変動乃至は激しい凹凸が見られました。これも背圧によりエンクロージャーが振動している為と考えられます。尚、前記の周波数の違いは恐らくBOX剛性の違いによるものと考えられます。

4.まとめ
 小型密閉型BOXを使ってホーンブースターの効果を確認しました。BOXの背圧をホーンブースターに導入する事によりBOX内圧が著しく低下した為、背圧の影響が少ない高品位な再生音が実現できました。更に背圧に含まれている低域をホーン構造体経由で開放する事により低域再生能力を著しく向上できました。 以上

 今回がSX-3に関しての最終回です。先ず密閉型に戻した状況を写真に示します。

密閉型の状況-トリミング

 厳密な意味ではSX-3の密閉型とは言えませんがほぼ密閉型に戻したと言えます。全体の外観を示します。

外観

 次に周波数特性の比較です。上がSX-3密閉型で下がSX-3+ホーンブースターⅡです。SPとマイクの位置は床にマーキングし揃えているのでほぼ同一です。

上 SX-3密閉型 下 SX-3+ホーンブースターⅡ

 取り敢えず低域から2KZ辺りについて比較してみます。密閉型の方が60HZ~2KZのレベルが明らかに高くなっています。これは、密閉型による背圧の跳ね返りでコーン紙を透過した影響と考えられます。
 また、高域特性が明らかに異なっています。一寸原因は不明です。もしかしたら背圧が微妙にエンクロージャーに振動を与え一種の変調の様な現象を与えているようにも思えます。

 再生音を聞いてみます。矢張りこもった低域が気になります。また、女性ボーカルのクリアさがホーンブースターの場合と比較すると低下しています。

 今回の比較ではホーンブースター型にすることにより明らかに低域~高域までクォリティーがアップし、ジャズからクラシックまで充分に使えることが分りました。

 ホーンブースターを使用すると密閉型では可也の効果が期待できると考えられます。バスレフ型でもほぼ同様の効果が期待できると考えられます。

 シャーシを3台製作していた為、少々遅くなりました。前回、中域が一寸強いと言いましたが暫く聴いていると問題はないようです。早速、周波数特性を測定してみました。
 上段はSX-3/ホーンブースターⅡ、中段はDS-251MKⅡ/ホーンブースターⅡ、下段はW4-1337SDF/ホーンブースターⅡです。

上 SX-3とホⅡ 中 DS-251MKⅡとホⅡ 下 W4-1337SDFとホⅡ

 上段のSX-3/ホーンブースターⅡの特性は、極めて素直なグラフで高域はなだらかに減衰しています。約50年前の製品でノーメンテながら極めて優秀です。SX-3シリーズの詳しい解説はVictor SX-3を参照下さい。次回は、密閉型仕様に戻して特性や音質の比較を行います。

 今日は余り時間が取れなかったので試聴に備え、SX-3専用の嵩上げ台を作りました。

左 専用台 右 取り敢えずの台


 左が専用台です。小口が見えないようにスライド鋸でトメ加工としました。材料は、2×4角材です。 つづく

 取り敢えず音出しまでこぎ着けました。SX-3とアルミフレキの接続方法は、当初の予定から変更し入力ターミナルの開口部にアダプターを被せるようにしました。

入力ターミナル部の加工

 今日も夕方になると雨が降り始め急遽小屋に退避させたりと捗りませんでしたが何とか音出しまで完了しました。吸音材はノーマル状態から半分ほど取り出しウーファー近くに重点的に置き他のエリアは背圧の妨げにならないように配慮しました。

外観

 良く聞くソースで出音傾向の確認。超低域は結構出ています。そして中域は一寸出過ぎの様な感じ。
次回からは、密閉型との比較などを行います。

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