自作の友

主に正12面体SP・BOXの製作関連とそれ以外のオーディオ製作が主です。時には季節の移ろいなどもアップする予定です。

2023年04月

 今回の研究会は、主に二つのアイテムで比較試聴しました。

Ⅰ.シアタービートの改造SPの聴き比べ
①ユニット振動板の改造モデル+御影石SPスタンド(遊音工房
②ユニットの支持方法の改造(customed by Tak Kon
③エンクロージャーの改造(当方製作
2023_04_29  三田オーディオ研究会

 シアタービート用のホーンブースターは、音道長が短かいながら低域増強効果を評価してくれました。また、三者の改造点を組み合わせれば、相当高いレベルの改造SPシステムになりそうと言うのが大方の意見でした。

Ⅱ.真空管アンプの聴き比べ
 私からの要望で真空管アンプ二種の聴き比べをお願いしました。写真の上側が①で下側が②になります。
40KD6パラシングル(G2ドライブ)
6DQ6Aパラシングル(G2ドライブ+超三結)
20230429_173849

 回路構成はほぼ同じなのですが明らかに音質が違うようなので皆さんに聞いて頂きました。

 結論としては、どうやらOUTの違いがもろに出ているようです。多分、真空管アンプ愛好家は①が好きではないかとの意見でした。一方、②はMOS-FETに近い音ですが、真空管アンプで作る意義を問いかけられました。私は、②の良さを再認識しました。

Ⅲ.番外編
 Ⅱのテスト中に、シアタービート+ホーンブースターに取り替えて聞いて見ました。

漆SP VS  シアタービート_ホーンブースター

 この小口径ユニットですが、ホーンブースターにビルトインすることで、漆スピーカー(遊音工房)と同じ音量を出しても全く破綻せず、皆さん一様に驚いていました。ユニットのクオリティーがもう少し上がれば、オフ会等に持って行っても十分通用する様に思いました。

 以前、シアタービートを販売されているKさんが当三田オーディオ研究会に来訪されてからというもの、研究会では一寸したブームになっており、各自の得意分野で改造が続けられています。例えば、SPユニットの支持方法の改善やユニットそのものの改造或いは、D級アンプの改造等が進行中です。私も負けじとシアタービート用のホーンブースターを作って見ました。  
 ホーンブースターの構造は、D-200とホーンブースターを繋ぐ(3)を参照下さい。今回は、ホーンに導くSP-BOXの開口は、底側に設けました。このSP-BOXはデスクトップ用なので、違和感が無い範囲で作ったので音道長は、約50㎝と短く果たしてどの程度の効果を発揮するかは、作って見ないと分からないという代物でした。完成写真を示します。
20230428_172004
 シアタービートのSP-BOXサイズはW90×D100×H140ですが、一方ホーンブースターにビルトインした状態では、W114×D200×H271となります。参考に試聴時の写真をアップしておきます。
只今試聴中
 通常聞いているホーンブースターと比べると可成り小さいことが分かります。

[試聴]
 オリジナルBOXは、MDF(t=5程度)で密閉動作だったので一寸窮屈な音でした。一方、ホーンブースター化することにより背圧から解放され更にフロントバッフル以外の5面は板で確りサポートされているのでMDFの振動が抑えられ安心して聞くことが出来ました。ホーンの効果は限定的ですが確認出来ました。
 手前味噌的に言えば、デスクトップHiFiモニターとして使えるのではないかと思いました。この作品は明日、三田オーディオ研究会に出品するので皆さんの意見を拝聴したいと思っております。

 当日の空模様は、前日からの雨が小雨になり何とかアンプ類を車に積み込むことが出来ました。今回は、手づくりアンプの会関西支部・試聴会(4/9(日))で知り合いになったYさんに参加して頂きました。全般的にな紹介は、facebookをお読みください。
 このブログでは、Yさん持参の真空管アンプを含め都合4種類のアンプで聴き比べをしましたのでその内容について報告します。
[送り出し~再生SPシステム]
・送り出し:オールインワンアンプ(ラズパイ+D級アンプ、一部改造)のラズパイ部を使用
・再生SPシステム:遊音工房製オリジナルSP (気柱共鳴管式2Way)

[試聴アンプ]
①EL34/6L6カソードフォロワ出力PPアンプ(Yさん製作)
魅力的なフォルムに珍しいカソードフォロワ出力回路を採用
6550アンプ

②40KD6パラシングルG2ドライブアンプ(当方製作
40KD6パラシングルアンプ

③半導体アナログアンプ(バッテリー駆動、遊音工房製
④オールインワンアンプ(ラズパイ+D級アンプ)のD級アンプ部を使用

[試聴結果]
① 欠点が無い素直なアンプ
② 環境音が良く聞こえる、パワフルとのコメント有り
③ 私は、非常に乾いた音の様に聞こえました
④ ③より真空管アンプに近い音で所謂、D級アンプらしくない音

[まとめ]
Kさんに作って貰ったオールインワンアンプ(ラズパイ+D級アンプ)の実力を再認識しましたし、エネルギー効率を無視すれば真空管アンプも中々捨て難いものが有りました。ところで、D級アンプに使えそうなOUTが入手できたので、D級アンプ+OUTの試聴を近々計画しています。

 実は、2011年(平成23年)に「CADによる真空管アンプのレイアウト設計」なる小冊子を作りヤフオクに出品したことが有ります。確か何冊かは売れました。
20230412_130205

 この中で付録としてこのアンプの製作記事を載せていました。今日、この冊子の原稿CDを調べた所、特性グラフがExcelに載っていましたので改めてこのアンプの特性をアップしたいと思います。

①周波数特性
40KD6パラシングルG2ドライブ周波数特性
 使ったOUTはLUX OY-15-3.5KHSです。買った時の空き箱には、12,100円のラベルが今でも貼ってあります。流石に低域から高域迄確り伸びています。
②歪&負荷特性
40KD6パラシングルG2ドライブ負荷特性
 このアンプの製作記事でも指摘している様に、G2ドライブ時の内部抵抗は通常の三極管より一桁数値が高いのでパラシングルで且インピーダンスマッチングを図らないと所望の出力は中々得られません。
③入出力特性
40KD6パラシングルG2ドライブ入出力特性
 入力1V弱で、MAXパワーが得られる感度です。

 この様な結果を踏まえ6DQ6Aパラシングル(G2ドライブ)アンプでは、超三結に変更することで内部抵抗を低下させ引いては、OUTの低域性能の改善を図ることを意図しました。
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 このアンプは手作りアンプの会(4/9)に出品する物なので、過日、知り合いのHさんに特性を測定して頂きました。(インピーダンスマッチングが取れていないので、大分出力が低下しています)

・周波数特性(1W時)
6DQ6A パラシングル 周波数特性_アンマッチング時

 OUTの特性がもろに出ていて予期した結果でした。-3dBで50Hzから60kHz位の帯域特性でした。低域は、早めに落ちていますが高域はシングル用OUTでは特筆すべき特性です。

・歪率特性
6DQ6AパラS(G2ドライブ)Lch_Rch 歪率

 インピーダンスマッチングが取れていないので、大分出力が低下しています。100Hzの特性が悪いのは、ノイズが影響していそうです。(後日、C電源の平滑を強化したらノイズは可成り低下)
特筆すべきは、1KHzより10KHzの値が低い点です。この辺りも、OUTの影響を受けていそうです。

[Hさんの試聴結果]
 Hさんとのfacebookでのやり取りを纏めた物です。

・球とは思えない音しますね、mosfetのアンプに近い感じ
・艶のある音で細かいニュアンスも良く判る
・アナウンサーの声が良いです
・これ聞くと300Bとかは嘘の音っぽいです
・(手持ちに)6GB8の3結カソホロドライブがありますが、少し音が太くなる気がしますね

 三田オーディオ研究会の主宰者の方に、このコメントを伝えたところ同感されていました。三田オーディオ研究会のメンバーのKさん(普段はD級アンプで試聴)も普段聞く真空管アンプとは違い好感を持たれていました。

 本アンプを超三結にする前に、ほぼ同じ構成の40KD6パラS(G2ドライブ)と比較しても明らかに違いが有りました。
 これは多分、本アンプに使ったOUTの影響だと思っています。(このOUTは約11年位前にヤフオクで購入した物)

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