このICは、ヤマハがD級アンプ用に製造したもので主に中華製基板が安価で流通しています。今回は、オールインワンアンプ(ラズパイ+D級アンプ)を製作して貰ったKさんにチューニング済のYDA138基板を分けて頂き、D級アンプとして仕立て行きたいと思います。左側が、オリジナル基板で右側がチューニング済基板となります。


先ずは、Kさんチューニング方法に関して解説して頂きました。内容は、Kさんから頂いた解説文をそのまま掲載します。
[解説文]
[解説文]
採用したアンプ基板はよくある安価な中華アンプ基板である。
この手の基板は、メーカーのリファレンス回路に素直に従っていてコンセプトは悪くないのであるが、コストカットのため粗悪な部品を使っていることが多い、
このネガな点を補うと 音質的に化けることはよく体験している。
このアンプ基板に関しては
1.信頼性の向上
2.周辺部品に換装による音質向上
3.本アンプ要件への対応
の3点を主旨としてチューニングを施した。
詳細を以下に記す。
1.信頼性の向上
このアンプ基板は 電源とスピーカー端子に使っている2Pブロック端子がまともに導線を噛み込まない粗悪品であるため、オムロンの同等品に換装した。
電源線、スピーカー配線の噛み込み安定性が格段に向上した。
2.周辺部品に換装による音質向上
使用しているコンデンサが質の悪い中華電解コンであるので 以下の換装をした。
入力の電解コンをぎりぎり基板パターンに実装できるフィルムコンデンサに換装した。
電源供給ラインの大容量電解コンを ニチコンの導電性高分子コンデンサに換装し、さらに裏面に高域特性改善の為にポリプロピレンフィルムコンを追加実装した。
同様に、パワーICの内部電圧発生用の電解コンを ニチコンのオーディオ用電解コンに換装し、裏面にポリプロピレンフィルムコンを追加実装した。
また、音量調整に使用している中華可変抵抗の音質が悪いため、パネルに音量調整用の可変抵抗を実装するように変更し、中華可変抵抗を撤去した。入力オープン時のノイズ対策として100KΩの固定抵抗で終端するようにした。
3.本アンプ要件への対応
D級アンプは 300KHz程度のスイッチング動作で出力を変化させているため、300KHz以上で超高域で強烈なスイッチングノイズが重畳する。
一般的なD級アンプでは ノイズを低減するため、インダクタとコンデンサによるポストフィルターをパワーIC~スピーカー端子間に必要悪として挿入しているが、このポストフィルターを構成している素子の品質が音質に大きな影響を与える。
本アンプは、この必要悪を減らすために、超高域で自然と伝送特性が低減する半導体アンプ用のアウトプットトランスを使用することにより、ポストフィルターの負荷を低減している。
具体的には オリジナル基板では ポストフィルターに芯線の細い10uHの粗悪なコア入り小型インダクタと ピークを持ち鳴きやすい積層セラミックコンデンサ を使っているが、本アンプでは 特性の良い芯線の太い 1uHの空芯インダクタ または 5uHのコア入りと ポリプロピレンフィルムコンデンサを使用して音質をアップした上に 出力トランスとの音質マッチングを図れるようにした。






