自作の友

主に正12面体SP・BOXの製作関連とそれ以外のオーディオ製作が主です。時には季節の移ろいなどもアップする予定です。

2023年08月

 このICは、ヤマハがD級アンプ用に製造したもので主に中華製基板が安価で流通しています。今回は、オールインワンアンプ(ラズパイ+D級アンプ)を製作して貰ったKさんにチューニング済のYDA138基板を分けて頂き、D級アンプとして仕立て行きたいと思います。左側が、オリジナル基板で右側がチューニング済基板となります。


左 オリジナル基板 右 チューニング済基板

 先ずは、Kさんチューニング方法に関して解説して頂きました。内容は、Kさんから頂いた解説文をそのまま掲載します。
[解説文]
採用したアンプ基板はよくある安価な中華アンプ基板である。
 この手の基板は、メーカーのリファレンス回路に素直に従っていてコンセプトは悪くないのであるが、コストカットのため粗悪な部品を使っていることが多い、
 このネガな点を補うと 音質的に化けることはよく体験している。

 このアンプ基板に関しては
1.信頼性の向上
2.周辺部品に換装による音質向上
3.本アンプ要件への対応
 の3点を主旨としてチューニングを施した。
 詳細を以下に記す。

1.信頼性の向上
 このアンプ基板は 電源とスピーカー端子に使っている2Pブロック端子がまともに導線を噛み込まない粗悪品であるため、オムロンの同等品に換装した。
 電源線、スピーカー配線の噛み込み安定性が格段に向上した。

2.周辺部品に換装による音質向上
 使用しているコンデンサが質の悪い中華電解コンであるので 以下の換装をした。
 入力の電解コンをぎりぎり基板パターンに実装できるフィルムコンデンサに換装した。
 電源供給ラインの大容量電解コンを ニチコンの導電性高分子コンデンサに換装し、さらに裏面に高域特性改善の為にポリプロピレンフィルムコンを追加実装した。
 同様に、パワーICの内部電圧発生用の電解コンを ニチコンのオーディオ用電解コンに換装し、裏面にポリプロピレンフィルムコンを追加実装した。
 また、音量調整に使用している中華可変抵抗の音質が悪いため、パネルに音量調整用の可変抵抗を実装するように変更し、中華可変抵抗を撤去した。入力オープン時のノイズ対策として100KΩの固定抵抗で終端するようにした。

3.本アンプ要件への対応
 D級アンプは 300KHz程度のスイッチング動作で出力を変化させているため、300KHz以上で超高域で強烈なスイッチングノイズが重畳する。
 一般的なD級アンプでは ノイズを低減するため、インダクタとコンデンサによるポストフィルターをパワーIC~スピーカー端子間に必要悪として挿入しているが、このポストフィルターを構成している素子の品質が音質に大きな影響を与える。
 本アンプは、この必要悪を減らすために、超高域で自然と伝送特性が低減する半導体アンプ用のアウトプットトランスを使用することにより、ポストフィルターの負荷を低減している。
 具体的には オリジナル基板では ポストフィルターに芯線の細い10uHの粗悪なコア入り小型インダクタと ピークを持ち鳴きやすい積層セラミックコンデンサ を使っているが、本アンプでは 特性の良い芯線の太い 1uHの空芯インダクタ または 5uHのコア入りと ポリプロピレンフィルムコンデンサを使用して音質をアップした上に 出力トランスとの音質マッチングを図れるようにした。

 今回、Yさんに参加を打診した所快く引き受けて頂きました。私が、Jordan JX92Sで参加する旨で伝えたところALR JORDAN エントリーM(自作SPスタンド付き)と自作TDA7294(STマイクロ)ICアンプで参加されるとの事。
 当日は、Jordan JX92Sを正12面体BOX+ホーンブースター(以下、12面体とする)にセットした状態で先ず聞いて頂きました。アンプは、何時ものオールインワンアンプ(ラズパイ+D級アンプ)。
 続いて、YさんのALR JORDAN エントリーM+自作TDA7294(STマイクロ)ICアンプの組み合わせで。
比較試聴
 ここで、ALR JORDAN エントリーM+オールインワンアンプ(ラズパイ+D級アンプ)で聞いて見ました。出音の違いに皆さん唖然とした状態。自作TDA7294(STマイクロ)ICアンプは、市販のTDA7294用プリント基板に適当な寄せ集め部品で組み立てたとの事。

 他には、20㎝改造コアキシャルユニットと20㎝漆2Wayスピーカー(以下、漆20cmとする)の試聴も行いました。(詳細は、省略)

[Yさんの感想]
・漆20cmはまとまりが抜群によい 
・12面体は余韻と空気感がすごくよく出ている
・漆20cmは周波数特性、特に低音がでこぼこせずにスムーズで気持ち良い
・12面体は定位がよい 低音の定位もよい ブースター出口の下の位置に
 ひっぱられることはなかった
・12面体の低音は弾力感がすごくよい ドラムがよく弾む

 普段から、12面体について感じていることを代弁して貰ったような気がします。

 昨年、ヤフオクで買った小泉成器(株)製の冷風扇(ACF-210/W)ですが昨年は、取り敢えず動いていましたが今年電源を入れてみると循環ポンプが動いていないようです。基板から循環ポンプ行のケーブルを外して導通をみると死んではいないようです。循環ポンプの仕様は、DC12V。
銘板 基板 循環ポンプ

そこで、手持ちの安定化電源でDC12Vを加えるとすんなりと作動。少々不細工ですが、冷風扇+安定化電源の組み合わせで今シーズンは凌ごうと思います。

修理状況

 昼から時間が出来たので、一気に進めました。先ず、サブバッフルの取付状況を示します。
サブバッフル取付状況
続いて、エンクロージャーに取り付けた状態を示します。
ジョーダン試聴中

 試聴し始めてから一時間余りですが、W4-1337SDFと簡単に比較してみます。
・高域は、それほど伸びてはいませんがバイオリンの演奏を聞いて見ると分解能は可成り良い様です。
・低域は、メタルコーン共通のクォリティーですが柔らかさとダンピングが増し、更に良くなったようです。

 暫く聞いてから周波数特性等を調べてみようと思います。

 ホーンブースターを生かすには、少なくともユニットが超低域からストロークしている必要が有ります。W4-1337SDFはその条件を満たしているユニットと言えます。多分、大方のメタルコーン・ユニットは適合しているものと考えます。今回は、以前スイートサウンドさんから頂いたJordan JX92S(メタルコーン)を聞いて見たいと思います。W4-1337SDFに比較して一回り口径が大きくしかも磁気回路が強力な様で期待が持てます。
 先ずは、ユニットの外観を示します。
Jordan JX92S

 続いて、正12面体BOXに使うサブバッフルの製作です。使用材料は、リフォームで出た廃材(巾木)を接着し板状にしたものを使いました。使用工具は、トリマとトリマターンテーブル(自作)です。
サブバッフルとトリマターンテーブル

旨く行けば次回は試聴になります。 つづく

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