自作の友

主に正12面体SP・BOXの製作関連とそれ以外のオーディオ製作が主です。時には季節の移ろいなどもアップする予定です。

カテゴリ: 6DQ6A パラ・シングル

 このアンプは手作りアンプの会(4/9)に出品する物なので、過日、知り合いのHさんに特性を測定して頂きました。(インピーダンスマッチングが取れていないので、大分出力が低下しています)

・周波数特性(1W時)
6DQ6A パラシングル 周波数特性_アンマッチング時

 OUTの特性がもろに出ていて予期した結果でした。-3dBで50Hzから60kHz位の帯域特性でした。低域は、早めに落ちていますが高域はシングル用OUTでは特筆すべき特性です。

・歪率特性
6DQ6AパラS(G2ドライブ)Lch_Rch 歪率

 インピーダンスマッチングが取れていないので、大分出力が低下しています。100Hzの特性が悪いのは、ノイズが影響していそうです。(後日、C電源の平滑を強化したらノイズは可成り低下)
特筆すべきは、1KHzより10KHzの値が低い点です。この辺りも、OUTの影響を受けていそうです。

[Hさんの試聴結果]
 Hさんとのfacebookでのやり取りを纏めた物です。

・球とは思えない音しますね、mosfetのアンプに近い感じ
・艶のある音で細かいニュアンスも良く判る
・アナウンサーの声が良いです
・これ聞くと300Bとかは嘘の音っぽいです
・(手持ちに)6GB8の3結カソホロドライブがありますが、少し音が太くなる気がしますね

 三田オーディオ研究会の主宰者の方に、このコメントを伝えたところ同感されていました。三田オーディオ研究会のメンバーのKさん(普段はD級アンプで試聴)も普段聞く真空管アンプとは違い好感を持たれていました。

 本アンプを超三結にする前に、ほぼ同じ構成の40KD6パラS(G2ドライブ)と比較しても明らかに違いが有りました。
 これは多分、本アンプに使ったOUTの影響だと思っています。(このOUTは約11年位前にヤフオクで購入した物)

 取り敢えず全体の電圧を測定したので回路図と共に示します。
6DQ6A パラシングルSTアンプ超三結  配線図
今回の測定値は、カソード電流が70mA(2本パラ)の場合で、アナログテスターで測定したものです。出力としては多分、片CHで9W程度が期待できます。

 この回路はもう少し弄ってみようと思います。近々、チェナーダイオードが入荷するので現在6EA8(T)のカソード~アース間に入っている抵抗を-C電源経由で抵抗そしてチェナーダイオード(125V前後に調整)を噛ませカソードと接続し、初段とドライブ段の直結化を図ろうと思います。結果が出ましたら報告します。

 蛇足ですが、このアンプに関してはカソード電流を直読する為にモーメンタリーSWをカソードとアース間に直列に入れています。通常は、ON状態ですがテスターの端子をモーメンタリーSWの両端に確り固着(ワニグチクリップなど)させOFFにするとカソード電流が読めると言うものです。テスター端子を固着させていないと最悪、真空管を壊す恐れが有りますので自己責任で実施下さい。
 また、水平出力管のプレート~OUT一次側P端子に入れています小抵抗(50Ω)は、異常検出用のヒューズ代わりにもなるので必ず入れておいてください。

 次に初段の変更について解説します。参考にしたのは、故上条さんの「超3極管接続バージョン4の応用」です。性能面と回路の面白さに惹かれ採用しました。先ずは、回路図を示します。
6DQ6A パラシングルSTアンプ 初段~ドライブ段 配線図
20230218_123233

このバージョン4の図5には、5極管と3極管を使った物が提示されています。そこで、今回は複合管として以前から使って見たかった6EA8にしました。ヒーター~カソード間耐圧が200Vと高いのも魅力的です。多分、定数を見直せば殆どの複合管が使えるかと思います。
ドライブアンプとしては、5極管の3結並みの利得が期待できるようです。

 先ず、電源回路の変更について解説します。取り敢えず、回路図を示します。参考にしたのは、「おんにょの真空管オーディオ」のFETリプルフィルタです。
6DQ6A パラシングルSTアンプ 電源配線図
定数は若干変更は有りますが殆ど同じです。流石にFETの2SK3234他のドレン~ソース耐電圧が600Vクラスを簡単には入手できないので手持ちの2SK556(D~S耐電圧:450V)を駄目もとで使う事にしましたが、取り敢えずは問題は無いようです。部品類は、ユニバーサル基板に載せました。
20230219_133536
ヒートシンクには基板に取り付けれる仕組みが無かったのでアルミアングルを使い基板に固定しています。シンクにはFETが二個付いていますが一個のみを使っています。
外観的にはこのままでは少々違和感が有りますので後日、ケースを作り被せたいと思います。

 今回使ったアンプを超三結アンプとして大幅に改造しました。内容は下記の通りです。
・出力段を超三結に変更(既報告済
・電源回路の変更(チョークコイル→FETリップルフィルター回路)
・初段回路の変更(5極管の三結→5極管と3極管を使った超三結ドライブ回路

取り敢えず音出しまで完了しましたので順次解説したいと思います。アンプの概観は次の通りです。蛇足ですが、シャーシは約10年前に自作した物です。今見ますと仕上がりは芳しくありません。
アンプの概観
初段~ドライブ段は従来、自作のプリント基板で賄っていましたが回路が複雑になることからユニバーサル基板に変更しました。また、マイナス電源はヒーター回路を重ねAC18.9V(=6.3V×3)として利用しいましたが今回は小型トランスを追加しAC18Vを倍電圧整流で使用しています。

 ところで、アンプの調整中に水平出力管(6DQ6A)1本の電流が流れ過ぎる現象が起こったので左CHの出力管は6DQ6Bに変更しました。写真の左が6DQ6Aで右2本は6DQ6Bになります。
真空管の変更

 次回より詳しく解説しようと思います。

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