自作の友

主に正12面体SP・BOXの製作関連とそれ以外のオーディオ製作が主です。時には季節の移ろいなどもアップする予定です。

カテゴリ: D-200

先日行われた三田オーディオ研究会の中で、D-200に関連した比較試聴を行いましたので簡単に報告します。目的は、D-200に於けるホーンブースター効果の確認です。テスト方法/機材は、下記の通りです。
1.テスト方法:テスト音源をSPシステムで再生しこれをMEMSマイクで収録して解析した。
①テスト音源:Kさんが長年の経験で作られた音源で、先ず「LRの確認」,「位相のチェック」,「スイープ音源」があり以降は、各種CD音源の冒頭から30秒前後を切り出し統合した物になります。
テスト音源の波形-crop

 Audacityの波形で見るとこの様になります。音源の長さは、約11分程度です。
②MEMSマイク:Hさん手作りによるもので一本10数万円のコンデンサーマイクと比較しても遜色なく寧ろパルシブな音に対してはより忠実にピックアップする特性が有りこの種の比較試聴には無くてはならないアイテムです。
MEMSマイク

③再生アンプ:Kさん製作によるオールインワンアンプ(ラズパイ+D級アンプ)。

2.SPシステム
・D-200ⅡオリジナルBOX+ウーハーはセーム皮エッジに換装(以下、SP-Aとする)
A  D-200Ⅱオリジナル+セーム皮エッジ交換

・D-200オリジナルBOX改+ウーハー(セーム皮エッジ)+NW変更+ホーンブースター(以下、SP-Bとする)
C   D-200改+セーム皮エッジ+ホーンブースター

3.比較
①周波数特性
 スイープデータをWaveSpectraで可視化しました。上から、原音,SP-A,SP-Bの順です。
原音_A_C
 SP-Bの90HZ以下の盛り上がりが確認できます。次に、SP-BのNWは6db/octの影響で4Kzでの盛り上がりがあります。これに対してオリジナルNWのSP-Aでは、このピークを巧みにかわしています。10Kzを超える特性では明確には言えませんが強いて言えばSP-Bが素直な様に見えます。

 以前多用していたホワイトノイズと比較するとスイープデータは、検出力が若干劣る様に思いました。

②試聴
 「時には昔の話を(加藤登紀子)」という曲を繰り返し々試聴しました。SP-Bの方が、
・ピアノの音がより自然にきこえ、
・更に残響の響きが美しく
・ボーカルが低域側にシフトしてより自然に聞こえるようです。

 以前アップしたホーンブースターの効果(1)及び(2)と文言こそ違いますがエンクロージャーの内圧が減ることによる効果と低域の増強効果が相まって既存のシステムでも十分効果が確認できました。
次回は、著作権の影響が無い音源を使い両者の再生音を比較しYouTubeにアップしたいと考えます。

 実は、SMC研究会を主宰している人見さんのSPシステムは特徴的なものが有ります
①既存のエッジの取り除き独自のセーム皮エッジに換装されている。
②コーン紙の剛性を上げる為、特殊な塗料をコーン紙に塗り必要に応じてリブが入れてある。

 ①については、単品毎にエッジを作り上げる方法で交換エッジと言う形態にはなっていません。

 従来、セーム皮を利用したエッジはごく一部のマニアの間では重宝がられ下記の【非特許文献】に示す方法などで自作されていました。しかし、これらの方法はセーム皮の利用率が極端に悪くまた、薄めた糊で成型しセーム皮に可塑性を持たせる試みが有りますが本来のセーム皮の良さを損なうものでした。

 これに対し、試行錯誤の結果、和紙とセーム皮を複合化させることにより汎用性が高いセーム皮エッジを開発しました。セーム皮は略環状扇形シートで切り取る事でセーム皮利用率を飛躍的に向上させました。(実用新案出願済)
【考案したセーム皮エッジ】
左_表側 右_裏側
【市販のラバーエッジとの重量比較】
重量比較 左 セーム皮エッジ 右 シリコンラバーエッジ
市販のシリコンラバーエッジ(13.58g/枚)に対しセーム皮エッジ(5.92g/枚)で半分以下の軽量化に成功。
【ONKYO D-200ウーハーの換装例】
エッジ換装完了
【まとめ】
 本品は、通常のエッジ交換の要領で取替が可能。一般のラバーエッジと比較すると極めてしなやかでコーン紙の動きを妨げず且つ軽量化を実現しました。→高音質が図れる。
 更に、セーム皮や和紙はその天然素材から来る特性で一旦交換すれば、接着剤の劣化を考慮しても長期間に渡り初期の性能を維持できるものと考えられます。→高寿命化。

 尚、D-200ウーハー用セーム皮エッジはヤフオクに出品中です。




 昨日は、近所のクラッシク好きな方(Hさん)と一緒に近くのコミニティーセンターで音楽鑑賞を行いました。ところが、準備途中でアクシデント発生。ラズパイにWiFiアンテナを取り付ける接続端子が壊れているでは有りませんか!。そして、よく見るとWiFiアンテナ端子に破損部品が嚙み込み簡単には取れそうも有りません。普段は、これで鑑賞会が中止と言う事になりますが運良く予備のWiFiアンテナを持参していた事に気付きラズパイの残りの端子を使い事無きを得ました。
 取り敢えずHさんが持参されたCDをリッピングしモーツァルトやメンデルスゾーンをお掛けしました。鑑賞時の様子です。
鑑賞会の様子
 Hさんは普段は、小さな音量で聞いて居られるようで今回の様に大音量で聞くのは初めての様です。こちらが期待する様なコメントは有りませんでした。
 鑑賞会が終わってからは、簡単に周波数特性を測ってみました。持参した録音機は、ZOOMのH4と言う生産完了モデルですが手軽と言う事で重宝しています。この録音機は、サンプリング周波数を44.1kHz(CD規格),48kHz及び96kHzと変えれるので一寸遊んでみました。上から44.1kHz,48kHz,96kHzの順になります。
右30㎝ 上_44。1KHZ 中_48KHZ 下_96KHZ
 このWaveSpectraで見る限りでは、44.1kHzで充分なようです。ついでに左右の特性も測ってみました。(上:左、下:右)
30㎝_44。1KHZ 上_左 下_右
 今回の測定は、ツィーターから30㎝離して測定しましたがもう少し離した方が良いかもしれません。

 本題に入る前にホーンブースターの構造について示しておきます。
ホーンブースターの構造
蛇足ですが、この構造に関しては実用新案登録済で「ホーンブースター」についても商標登録済となっています。

 本題に入ります。上記構造図で6面体BOXとホーンブースターは開口で繋がっています。先ず低域を軽く調整します。開口には、VU40(ℓ=95mm)をフェルトで包み挿入しました。
開口にVU40を取り付けた状況
これで、大分超低域が伸びてきました。
 ただ、ツィーターの音量が少々大きいのでアッテネーターを入れようと思います。D-200の躯体に更に穴を明けるのは忍びないので別の方法を考えました。構造図を見ると6面体BOXからは開口を通じて調整蓋にはアクセスが出来ます。そしてアッテネーターは以前作ったスライダックを利用します。これらを纏めると調整蓋にターミナルを取り付けて遣れば良い事になります。

 と言う事でターミナル付の調整蓋を作りました。コンパネ(t=9)にMDF(t=4)を接着した物です。
調整蓋
そして全体の取り合いを写真で示します。
アッティネー(スライダック)の取付計画
こんな感じになります。巻線式アッテネーターでしたら調整蓋に直接取付できます。 つづく

 調整はこれからですが一応、音出しまで完了しました。先ずは、内部の配線状況を示します。
NW
 続いて、外観を示します。
外観

 次回は、調整経過について報告します!。

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