自作の友

主に正12面体SP・BOXの製作関連とそれ以外のオーディオ製作が主です。時には季節の移ろいなどもアップする予定です。

カテゴリ: 超三結アンプ

 今回は、簡易SPインピーダンス測定器の応用例として真空管アンプの内部抵抗を測定してみました。この、簡易SPインピーダンス測定器の詳細は別途アップする予定ですが、外観等は三田オーディオ研究会(2025/03/08)で示しています。
 真空管アンプの場合は、内部抵抗が高いので、この簡易SPインピーダンス測定器でも十分に測定できると思いトライしてみました。今回使用したアンプの記事は、6DQ6Aパラ・シングルアンプ(SGドライブ)-2 超三結の実験を参照下さい。
 先ずは、アンプの外観及び測定風景を示します。
6DQ6B パラシングル アンプ 正面と背面
Compress_20250430_181631_1287

[測定結果]
 アンプのインピーダンス曲線を示します。上がLchで下がRchです。
上_通電30分 L   下_通電31分  R
ハムが十分に退治できていませんが、Lch2.81ΩでRch2.65Ωと言う結果でした。普通のアンプであれば、超三結の効果でもう少し内部抵抗下がっても良いのですが、残念ながらこのアンプは特殊3結の影響で真空管の内部抵抗がかなり高いため、パラ接続で且つOPTの二次タップでマッチングを図っている為、このような結果になったものと思われます。

[まとめ]
 今回、簡易SPインピーダンス測定器で真空管アンプの内部抵抗を測定してしてみたのですが、取り敢えず測定できることが分りました。今後は、ON-OFF法との比較もしてみたいと思います。
次回は、簡易SPインピーダンス測定器の応用例としてスピーカーの周波数特性を測定してみたいと思います。

[追記]
 現状のインピーダンス測定の為の検出用抵抗は100Ωですが、これを増減すれば測定レンジを広げること事が出来そうです。

 このアンプは手作りアンプの会(4/9)に出品する物なので、過日、知り合いのHさんに特性を測定して頂きました。(インピーダンスマッチングが取れていないので、大分出力が低下しています)

・周波数特性(1W時)
6DQ6A パラシングル 周波数特性_アンマッチング時

 OUTの特性がもろに出ていて予期した結果でした。-3dBで50Hzから60kHz位の帯域特性でした。低域は、早めに落ちていますが高域はシングル用OUTでは特筆すべき特性です。

・歪率特性
6DQ6AパラS(G2ドライブ)Lch_Rch 歪率

 インピーダンスマッチングが取れていないので、大分出力が低下しています。100Hzの特性が悪いのは、ノイズが影響していそうです。(後日、C電源の平滑を強化したらノイズは可成り低下)
特筆すべきは、1KHzより10KHzの値が低い点です。この辺りも、OUTの影響を受けていそうです。

[Hさんの試聴結果]
 Hさんとのfacebookでのやり取りを纏めた物です。

・球とは思えない音しますね、mosfetのアンプに近い感じ
・艶のある音で細かいニュアンスも良く判る
・アナウンサーの声が良いです
・これ聞くと300Bとかは嘘の音っぽいです
・(手持ちに)6GB8の3結カソホロドライブがありますが、少し音が太くなる気がしますね

 三田オーディオ研究会の主宰者の方に、このコメントを伝えたところ同感されていました。三田オーディオ研究会のメンバーのKさん(普段はD級アンプで試聴)も普段聞く真空管アンプとは違い好感を持たれていました。

 本アンプを超三結にする前に、ほぼ同じ構成の40KD6パラS(G2ドライブ)と比較しても明らかに違いが有りました。
 これは多分、本アンプに使ったOUTの影響だと思っています。(このOUTは約11年位前にヤフオクで購入した物)

 ヒバリの鳴き声や一昨日の風の温もりからすると季節は、確実に春に向かっています。当地の兵庫県三田市の天気は?、と言いますと春の陽気が有るかと思えば雪が舞う時間帯もありますが、矢張り春近しと言った状況でした。
 さて今日は、当方が作った真空管アンプ主体で聞いて頂きました。
試聴中
三田オーディオ研究会のfacebookでも、今日の模様がアップされています。

 今日のアンプは、6DQ6Aパラ・シングルアンプ(SGドライブ)-6 超三結(5)で示した回路を少しだけ弄りました。若干アンプ感度が低いようなので、①カソードNFの中止と②OUTの二次側接続を4Ω→8Ωにしました。
 この状態での試聴でしたが、矢張り真空管アンプの特徴が確り現れていました。この研究会で良く聞いているD級アンプとは、大分趣が違っていました。
・解像度が高く特にピアノ等では、其れらしく聞こえます
・平面的ではなく音の抑揚が聞き取れます
・低域を含め音が柔らかい
この会の主宰者のH氏の感想は、「音がストレート」と仰っていました。そしてこうも仰っていました。マニアのお宅で聞いた真空管アンプの音とは、一寸違っていたそうです。出力が低い点(一般家庭で聞くには十分な音量)を除けば、好印象を与えた様です。

 近々、手作りアンプの会が開催されますのでもう少し手を加えて出品しようと思います。

 取り敢えず全体の電圧を測定したので回路図と共に示します。
6DQ6A パラシングルSTアンプ超三結  配線図
今回の測定値は、カソード電流が70mA(2本パラ)の場合で、アナログテスターで測定したものです。出力としては多分、片CHで9W程度が期待できます。

 この回路はもう少し弄ってみようと思います。近々、チェナーダイオードが入荷するので現在6EA8(T)のカソード~アース間に入っている抵抗を-C電源経由で抵抗そしてチェナーダイオード(125V前後に調整)を噛ませカソードと接続し、初段とドライブ段の直結化を図ろうと思います。結果が出ましたら報告します。

 蛇足ですが、このアンプに関してはカソード電流を直読する為にモーメンタリーSWをカソードとアース間に直列に入れています。通常は、ON状態ですがテスターの端子をモーメンタリーSWの両端に確り固着(ワニグチクリップなど)させOFFにするとカソード電流が読めると言うものです。テスター端子を固着させていないと最悪、真空管を壊す恐れが有りますので自己責任で実施下さい。
 また、水平出力管のプレート~OUT一次側P端子に入れています小抵抗(50Ω)は、異常検出用のヒューズ代わりにもなるので必ず入れておいてください。

 次に初段の変更について解説します。参考にしたのは、故上条さんの「超3極管接続バージョン4の応用」です。性能面と回路の面白さに惹かれ採用しました。先ずは、回路図を示します。
6DQ6A パラシングルSTアンプ 初段~ドライブ段 配線図
20230218_123233

このバージョン4の図5には、5極管と3極管を使った物が提示されています。そこで、今回は複合管として以前から使って見たかった6EA8にしました。ヒーター~カソード間耐圧が200Vと高いのも魅力的です。多分、定数を見直せば殆どの複合管が使えるかと思います。
ドライブアンプとしては、5極管の3結並みの利得が期待できるようです。

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